事 例 個 票

1 コードナンバー
2001-101-1

2 テーマ  *事例全体の名称。「〜の事例」、「〜して〜となった事例」等、内容がわかるようにする。
網膜剥離患者の術後安静保持の苦痛緩和に成功した事例

3 事例の概要 *事例の全体像を書く。記載されていることを事実を曲げない範囲で簡潔に挙げる。
病名:
網膜剥離および裂孔 白内障      
年齢:
6○
性別:
   
 
概要 (患者像、問題点、判断など)
    左眼の飛蚊症状を自覚し受診。左網膜剥離と診断され緊急入院。入院翌日、左硝子体ガスタンポナーゼ術を受ける。術後13日間、腹臥位を取ることになる。術前からデモンストレーションによる術後の体位のイメージ化と安楽な体位を工夫した。術後は、筋緊張による肩こり、不眠、胸部圧迫に対する援助を行い、14日目に左側臥位、網膜の復位は順調で、ガス消失後仰臥位となり退院。

4 看護の状況   *この事例で言いたいことのみを挙げる。
このような患者に
このようにしたら
こうなった
術前:腹臥位安静保持困難のおそれ。褥瘡発生のおそれ。 術前オリエンテーション:病状説明、腹臥位体験。希望の安楽枕の準備、エアーマットの準備。 術後安静が保持でき、褥瘡の予防ができた。
術後:2日目より筋緊張による肩こり、不眠、胸部圧迫感がある。 1日2〜3回指圧を実施。圧の程度は患者に確認し、術眼に振動を与えない程度。肩の痛み、筋緊張に対して、体表マッサージ、就寝前温湿布。不眠に対して、アイスノンを呼気の 触れる所に置き不快感を和らげた。 筋の緊満がやわらぎ「楽になります」との声が聞かれた。
術後:病室は3人床の端で会話が途切れがち、孤立感のおそれ。 マッサージ、点眼時にコミュニケーションを図る。家族は毎日面会。同室者との会話が出来るようにナース、家族が働きかける。 会話が弾むようになった。

5 看護行為の種類   *該当するものを選択。複数の選択も可。
指圧 マッサージ 入眠を促す援助 術前オリエンテーション 言葉かけ
  創傷ケア        

6 事例から引き出したこと *客観的にみて事例全体から言えること、経験知、または、経験知になりうること、発展しそうなこと。
網膜剥離術後の苦痛を、術前の腹臥位体験と術後の安楽のケアで克服できた。

7 キーワード
  (1) 対象を説明する言葉 網膜剥離 眼科手術後 腹臥位
(2) 介入がわかる言葉 術前オリエンテーション 指圧 マッサージ

8 出 典
 

著者名 足立貴代美 的場美幸 森 芳子

著者が看護職者でない場合の職種( )

タイトル名 眼科術後患者の安静苦痛の緩和 サブタイトル名 安静基準の見直しと看護の工夫

雑誌名 看護学雑誌  VOL 65 NO 01 ページ 25-31 発行 2001 01

9 備 考 (分析者の主観的評価、コメントなど) *情報として足りない部分や活用方法など